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教育環境が充実した街ランキング全国 TOP50|子ども人口あたりの学校数で比較

「教育環境が充実した街」を一つの指標で表現するのは難しいものです。本ガイドでは「子ども 1 人あたりの学校数」という人口比指標で、選択肢の広さ・少人数学級になりやすさを評価しています。学校数の絶対値ではなく、子ども人口比で見ることで、人口規模に依存しない比較ができます。

全国の統計サマリー(対象 1,210 自治体)

中央値

27.5 校

平均

33.5 校

最大

196.7 校

最小

2.9 校

ランキング TOP50

対象は人口 1 万人以上の自治体(政令市は親市に集約)。値は school_count ÷ 15 歳未満人口 × 10000 で算出した「子ども 1 万人あたり学校数」。多いほど上位(選択肢が広い・少人数になりやすい)です。

順位自治体校/万人
1熊野市三重県196.7 校
2土佐清水市高知県178.8 校
3四万十町高知県155.5 校
4吉備中央町岡山県135.1 校
5黒潮町高知県134.7 校
6三好市徳島県132.6 校
7安芸市高知県127.5 校
8室戸市高知県124.8 校
9いの町高知県122.4 校
10周防大島町山口県117.8 校
11箱根町神奈川県117.1 校
12四万十市高知県115.3 校
13串本町和歌山県113.1 校
14津久見市大分県112.7 校
15奥出雲町島根県112.1 校
16邑南町島根県110.7 校
17珠洲市石川県108.0 校
18愛南町愛媛県107.3 校
19紀北町三重県103.0 校
20新上五島町長崎県101.7 校
21一戸町岩手県101.3 校
22萩市山口県99.7 校
23竹田市大分県99.4 校
24高梁市岡山県98.2 校
25徳之島町鹿児島県97.8 校
26香美町兵庫県96.3 校
27輪島市石川県94.1 校
28尾鷲市三重県93.1 校
29大子町茨城県93.0 校
30南伊勢町三重県92.6 校
31別海町北海道91.9 校
32美祢市山口県91.7 校
33対馬市長崎県90.6 校
34身延町山梨県90.2 校
35南会津町福島県90.2 校
36北広島町広島県88.6 校
37洋野町岩手県87.9 校
38木曽町長野県87.3 校
39屋久島町鹿児島県87.1 校
40能登町石川県86.7 校
41五島市長崎県85.8 校
42隠岐の島町島根県84.5 校
43庄原市広島県84.4 校
44京丹波町京都府83.1 校
45日高町北海道82.7 校
46須崎市高知県82.5 校
47新見市岡山県82.2 校
48遠軽町北海道81.6 校
49宿毛市高知県80.8 校
50内子町愛媛県80.7 校

このランキングを見るときの注意

本ランキングは「学校の数」を子ども人口比で測る指標であり、教育の質・進学実績・私立校の選択肢などは別軸です。学校が多い自治体でも、各校の質や進学率は学校ごとに異なります。

上位は人口少自治体(特に過疎地)が並びやすい構造です。これは「学校が小規模ながら多数残っている」状態で、選択肢が広い反面、各校の生徒数が少なすぎて部活動の選択肢が限られるなどのトレードオフもあります。

都市部で「学校が多い街」を探したい場合は、本ランキング全国版より、属性別ガイド(「東京近郊」「大阪近郊」)や個別自治体ページで子ども人口・学校数の絶対値を見るのが現実的です。

上位の街をピックアップ

1 位熊野市三重県 ・人口 15,965
なぜ上位なのか
三重県南部の小規模都市。子ども人口が大きく減少した結果、人口比の学校数が極めて多い構造になっています。少人数学級の教育環境を維持しており、教員 1 人あたりの生徒数も少なめです。
注意したい点
学校が小規模なため、部活動・行事・選択科目の選択肢は限定的。高校進学先の選択肢も近隣に限られ、子どもの進路意欲との相性で家族が悩むケースもあります。
向いている人
少人数教育を志向する子育て世帯、三重県南部・紀伊半島での Iターン移住を考える層、子どもをのびのび育てたいリモートワーク家族。
2 位土佐清水市高知県 ・人口 12,388
なぜ上位なのか
高知県西部の小規模都市。本土最南端に近い四国の地で、子ども人口の少なさを反映して人口比の学校数が高水準。少人数教育・自然環境とのバランスが特徴です。
注意したい点
本州主要都市から物理的に遠く、進学・就職の選択肢が地理的に制約されます。冬季は穏やかですが、台風シーズンの影響を受けるエリアでもあります。
向いている人
高知・四国南部での子育て移住を検討する世帯、海・自然環境を重視するリモートワーク家族。
3 位四万十町高知県 ・人口 15,607
なぜ上位なのか
高知県中央部の四万十川流域に位置する町。人口減少が進み、子ども 1 万人あたりの学校数が高水準です。四万十川の自然環境とともに、少人数教育を享受できる構成です。
注意したい点
町域が広く、エリアによって学校までの距離は変動します。高校進学以降の選択肢は近隣の中規模都市に依存します。
向いている人
高知県内での子育て移住、自然環境豊かな環境で少人数教育を受けさせたい世帯。

データ出典

文部科学省「学校基本調査」令和 5 年

子ども人口比で学校数を見る意味

学校数の絶対値で自治体を比較すると、人口が多い都市部が当然上位に並びます。一方で、「子ども 1 人あたりの学校数」を見ると、人口規模に依存しない「実感としての教育選択肢の広さ」が浮かび上がります。

この指標が高い自治体では、各校の生徒数が比較的少なく、教員 1 人あたりの生徒数も少ない傾向があります。少人数学級になりやすく、教員の目が行き届きやすいといった教育上のメリットが期待できます。

一方で、学校が多すぎる自治体では「公立校の統廃合圧力」が高まる可能性もあります。少子化に伴う将来の学校統廃合は、上位自治体のほうがむしろ起こりやすいテーマです。

上位に入りやすい自治体の傾向

1 つ目の傾向は、人口減少が進む地方の小規模自治体です。子ども人口が減る一方、学校数は急に減らせないため、相対値として「子ども 1 人あたりの学校数」が高くなります。これらの自治体では、少人数教育のメリットを享受できる反面、生徒数が少ないことによる部活動・行事の選択肢の狭さが課題です。

2 つ目は、教育に独自施策で投資している自治体(つくば市・流山市・武蔵野市など)です。これらは公立校の質と数を維持し、私立校の選択肢も豊富です。「教育環境を意識した転入」が継続している街でもあります。

3 つ目は、大学医学部・医療系学部の立地町です。家族での転居が継続しており、子ども人口が一定数維持される一方で、学校数も保たれているため、相対値で上位に入ります。

都市部で教育環境を重視するときの見方

都市部で教育環境を重視する場合、本ランキング全国版だけでは適切な絞り込みができません。都市部は子ども人口も学校数も多いため、相対値で見ると地方の小規模自治体に埋もれがちです。

現実的なアプローチは、本サイトの個別自治体ページで「学校数」「子ども人口(pop_under15)」の絶対値を見ること、そして属性別ガイド(「東京近郊で住みやすい街」「大阪近郊で住みやすい街」)で対象を絞ったうえで、教育水準が伝統的に高い自治体(武蔵野・三鷹・国立・吹田・西宮など)を絞り込むことです。

また、私立校の選択肢や進学塾の充実度は本スコアでは見えないため、首都圏や近畿圏で教育環境を最重視する場合は、本ランキングと併せて私立校情報や進学塾の地域分布も確認する必要があります。

公立校の質を別途確認する方法

本ランキングは「学校数」を測る指標で、各校の質は別途確認が必要です。公立校の質を測る代表的な指標としては、以下があります。

1 つ目は、全国学力テスト(全国学力・学習状況調査)の都道府県別結果です。文部科学省が毎年公表しており、自治体単位での平均水準を確認できます。秋田県・福井県・石川県などが伝統的に上位に並びます。

2 つ目は、進学率です。中学校から高校への進学率、高校から大学への進学率は、教育委員会のサイトや地域の進学情報サイトで確認できます。

3 つ目は、地域の塾・予備校の充実度です。これは公的統計には出ないため、Google マップで「塾」を検索したり、地域の進学情報サイトで補完する形になります。

本ランキングの実用的な使い方

本ランキングは「教育環境を測る入り口」として位置付けるのが現実的です。上位自治体は少人数教育のメリットを享受できる候補としてピックアップし、最終判断では教育の質・進学実績・私立校・塾などを別途確認するという流れが王道です。

子育て移住で教育を重視する場合は、本ランキングを「子育て世帯おすすめ自治体ランキング」「治安がいい街ランキング」「医療が充実した街ランキング」と組み合わせて、複数軸で絞り込むのがおすすめです。

また、Phase 30.1 で予定している「学区・教育詳細データ」では、公立小中学校の進学率・テスト平均・私立校偏差値・IB/英語イマージョン校タグなどの取り込みも検討中です。教育環境の精密な比較は、後続のガイドの整備を待って深めていくのが理想です。

よくある質問(FAQ)

「子ども 1 万人あたり学校数」はどう計算していますか?

学校基本調査の自治体別学校数を、15 歳未満人口で割り、10000 倍しています。学校には小学校・中学校・高校・特別支援学校などが含まれます(文部科学省の集計分類に準拠)。

学校が多い街は教育環境が良いと言えますか?

数だけで判断するのは早計です。本指標は「選択肢の広さ・少人数になりやすさ」を測りますが、教育の質・進学実績・私立校の有無は別軸です。気になる自治体が見つかったら、進学率や全国学力テスト結果なども併せて確認することをおすすめします。

都市部で教育環境を重視する場合はどう探せばいいですか?

本ランキング全国版は地方の人口減少自治体が上位に並びがちです。都市部で探す場合は、属性別ガイド(東京近郊・大阪近郊)と併用し、各自治体ページで「学校数」「子ども人口」の絶対値を見るのが現実的です。

私立校の選択肢は反映されていますか?

学校基本調査には私立校も含まれているため、私立校の数自体は本ランキングに反映されます。ただし、私立校の偏差値や進学実績は別軸で、本スコアでは見えません。

データはいつのものですか?

令和 5 年(2023 年)文部科学省「学校基本調査」のデータです。年次更新の指標です。

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