まちスコア

住みやすい街ランキング全国 TOP50|公的統計 8 指標で自治体を比較

住みやすさは単一の指標では測れない複合的な概念です。まちスコアでは公的統計の 8 軸(治安・所得・住居コスト・利便性・医療・教育・子育て・大気環境)を全国分布のパーセンタイルベースで 0-100 点に正規化し、加重幾何平均で総合スコアを算出しています。本ガイドでは、その総合スコアが高い上位 50 自治体を紹介します。

全国の統計サマリー(対象 1,210 自治体)

中央値

49.2

平均

50.4

最大

87.9

最小

17.2

ランキング TOP50

対象は人口 1 万人以上の自治体(政令市は親市に集約)。値は 8 軸スコアの加重幾何平均(0-100 点)です。各軸のデータ年度は個別の自治体ページで確認できます。

順位自治体
1周南市山口県87.9
2帯広市北海道84.7
3大津市滋賀県83.2
4北見市北海道82.9
5金沢市石川県82.6
6宇部市山口県82.4
7呉市広島県81.5
8生駒市奈良県81
9高松市香川県80.9
10岩国市山口県80.6
11福井市福井県80.5
12旭川市北海道80.2
13尾道市広島県79.9
14高崎市群馬県79.5
15佐久市長野県78.4
16釧路市北海道78.4
17宝塚市兵庫県78.2
18阿南市徳島県78.1
19八戸市青森県78
20室蘭市北海道78
21鎌倉市神奈川県78
22伊那市長野県77.9
23日立市茨城県77.8
24甲府市山梨県77.8
25熊本市熊本県77.7
26小松市石川県77.7
27浜松市静岡県77.5
28富士吉田市山梨県77.2
29四国中央市愛媛県77.1
30薩摩川内市鹿児島県77.1
31大分市大分県77
32高岡市富山県76.9
33防府市山口県76.5
34富山市富山県76.5
35福島市福島県76.4
36新居浜市愛媛県76.3
37瀬戸市愛知県75.7
38いわき市福島県75.7
39霧島市鹿児島県75.7
40守山市滋賀県75.6
41三田市兵庫県75.2
42栗東市滋賀県75.2
43山口市山口県75.1
44稚内市北海道75.1
45長野市長野県74.8
46松阪市三重県74.8
47廿日市市広島県74.7
48飯田市長野県74.6
49苫小牧市北海道74.5
50佐世保市長崎県74.5

このランキングを見るときの注意

このランキングは知名度や人気投票ではなく、公的統計から算出した 8 軸(治安・所得・住居コスト・利便性・医療・教育・子育て・大気環境)を加重幾何平均したものです。「全方位でバランスが取れている街」が高く評価される設計のため、都心の高所得エリアより、生活コストとのバランスが良い地方中核都市が上位に入りやすい点が特徴です。

順位の意外性が大きい記事ですので、表だけ見て「なぜこの街が?」と感じたら、各自治体ページで 8 軸の内訳をぜひ確認してください。総合スコアは入口のフィルターとして使い、最終判断は自分が重視する軸(治安・子育て・医療など)の個別スコアで詰めるのが現実的です。

上位の街をピックアップ

1 位周南市山口県 ・人口 137,540
なぜ上位なのか
山口県東部の工業中核都市で、石油化学コンビナートを核とした産業集積が財政基盤を支えています。生活インフラが整いつつ家賃・地価が大都市圏より抑えられ、治安や医療も中位以上で「全方位に穴がない街」として総合スコアが押し上げられています。
注意したい点
鉄道アクセスは山陽新幹線徳山駅が中心で、広域通勤や首都圏・関西圏とのアクセスは時間がかかります。市内移動は基本的に車前提です。
向いている人
地方中核都市で生活コストを抑えつつ生活インフラを確保したい世帯、車中心の生活を許容できるリモートワーカーや工業系職種の人。
2 位帯広市北海道 ・人口 166,536
なぜ上位なのか
十勝地方の中核都市として面で生活インフラが整っており、人口あたりの犯罪認知件数が低水準。広い土地を活用した郊外住宅が選びやすく、住居コストも抑えられます。大気環境も全国上位レベルで、軸ごとのバランスが良好です。
注意したい点
冬季の降雪と低温、本州主要都市との物理的距離。空港経由のフライトが必須で、頻繁な出張が必要な働き方には不利です。
向いている人
寒冷気候を許容でき、広い住居と自然環境を求める世帯。リモートワーク中心の家族、北海道内での移住を検討する層。
3 位大津市滋賀県 ・人口 345,070
なぜ上位なのか
京都・大阪のベッドタウンとして通勤利便性があり、琵琶湖周辺の自然環境とのバランスが良好。家賃水準は京都市中心部より抑えられ、教育水準・医療体制も整っています。8 軸のうち極端に低い軸がない構造が総合スコアを押し上げています。
注意したい点
京阪神への通勤一極依存で、市内雇用は限定的。市域が広く、エリアによって駅アクセスや利便性に差があります。
向いている人
京阪神に通勤しつつ自然環境のあるエリアで暮らしたい世帯、教育を重視する子育てファミリー層。

データ出典

総務省 e-Stat / 警察庁 / 厚生労働省 / こども家庭庁 / 環境省 NIES 等の公的統計を統合各軸の最新公表年度(2024〜2025)

「住みやすさ」を客観的に測るとはどういうことか

「住みやすい街」という言葉は、人によって意味が大きく変わります。子育て世帯が求めるものとシニア世帯が求めるもの、単身者が求めるものはそれぞれ違います。だからこそ、一律のランキングで「ここが住みやすい」と言い切るのは難しい指標です。

まちスコアでは、住みやすさをひとつの数字に押し込める代わりに、公的統計でサポートされる 8 軸(治安・所得・住居コスト・利便性・医療・教育・子育て・大気環境)を並べ、それぞれを全国分布のパーセンタイルベースで 0-100 点に正規化しています。総合スコアはこれら 8 軸を加重幾何平均したものです。

つまり総合スコアは「全方位でバランスが取れている街」を高く評価する仕組みであり、特定の軸(例:所得だけ抜群に高い)で上位を取っている街より、各軸で 60〜80 点を出している街のほうが上位に来やすくなります。

上位に入る街に共通する 3 つの傾向

実際にランキングを見ると、1 位の周南市(山口県)、2 位の帯広市(北海道)、3 位の大津市(滋賀県)と、いわゆる東京近郊や大都市中心部ではなく、地方の中核都市・準中核都市が上位に並びます。中国地方(山口の周南・宇部・岩国)、北海道の中規模都市(帯広・北見)、北陸(金沢)、滋賀(大津)など、面で見ると「政令市の重力圏から少し離れた、人口 10〜50 万人規模の街」が共通項です。

1 つ目の傾向は、生活コストと利便性のバランスが取れていることです。これらの自治体は東京 23 区や政令市中心部に比べて家賃・地価が低く抑えられる一方で、医療施設や商業集積、子育て支援はそれなりに整っています。所得水準は中位でも、住居コストの低さで「実質的な可処分」が大きいタイプの街と言えます。

2 つ目は、治安と通勤交通の両立です。上位の街は犯罪認知件数が低めで、駅・バス・幹線道路といった通勤動線も最低限確保されています。完全な「田舎」ではなく、生活インフラの地方中核都市というポジションが住みやすさを支えています。

3 つ目は、特定の極端な弱点がないことです。総合スコアは加重幾何平均なので、ある軸が極端に低いと総合点が大きく下がります。逆に言えば、上位の街は治安・所得・住居・利便性・医療・教育・子育て・大気環境のどれをとっても致命的に低い軸がない、という共通点があります。

東京 23 区の中心部が必ずしも上位に来ない理由

港区・千代田区・渋谷区などの所得トップエリアは、まちスコアの総合スコアでは中位〜上位中位に落ち着くことが多いです。これは住居コスト(家賃・地価)の評価が極端に低くなり、加重幾何平均で総合スコアを引き下げるためです。

実際、これらの区は治安・利便性・医療・教育のスコアは全国上位に入りますが、家計の中で住居費が占める割合が高いため、「住みやすさ=コスパ」という観点では条件付きの上位と言えます。家賃を払い切れる所得層にとっては最強の選択肢ですが、誰にとっても住みやすいわけではありません。

逆に、地方の中核都市は住居コストの面で大きなアドバンテージがあり、所得や利便性のスコアが中位でも、トータルでは都心より「住みやすい」と評価されます。

総合スコアを使うときに気をつけたいこと

総合スコアは「全方位でバランスの良い街」を高く評価する設計のため、自分が重視する軸が決まっている人にとっては必ずしも最適な指標になりません。例えば子育て移住で「保育所に絶対入れる街」を探しているなら、子育てスコアそのものを見るほうが早いです。

また、総合スコアは時系列で大きく変動しにくい指標です。各軸の元データが年次更新中心のため、急激な順位変動はあまり起こりません。「今年から上位に上がった街」というニュース性の指標としては不向きです。

今後は、ユーザーが 8 軸の重みを自由に調整して総合スコアを再計算できる「価値観マッチ診断」のような機能を追加していく予定です。子育て重視で再計算した総合スコアや、シニア向けの重みで並び替えた TOP50 など、ライフステージに合わせた使い方ができるようになります。

移住・住み替え検討時の使い方

総合スコア TOP50 はあくまで「総合的にバランスが良い街の入り口」として使うのがよいでしょう。気になる自治体が見つかったら、city ページで 8 軸の内訳を確認し、自分が重視する軸(治安・子育て・医療など)が十分高いかを個別にチェックすることをおすすめします。

もう一段踏み込みたい場合は、近隣の郵便番号エリアごとにマルチハザード災害リスクを確認できる zip ページが役立ちます。同じ市内でも、川沿いと高台では洪水リスクがまったく違うため、最終的な住み替え先選びは町丁目単位で見るのが現実的です。

総合スコアは「絞り込みのフィルター」として、各軸スコアと自治体ページ・郵便番号ページが「具体的な検討材料」として機能する、という使い分けがおすすめです。

よくある質問(FAQ)

総合スコアはどう計算されていますか?

8 軸(治安・所得・住居コスト・利便性・医療・教育・子育て・大気環境)それぞれを全国分布のパーセンタイルで 0-100 点に正規化し、加重幾何平均で総合スコアを算出しています。算出の重みは各軸の信頼性や住みやすさへの寄与度を考慮して定めています。

なぜ加重幾何平均ですか?

ある軸が極端に低い場合(例: 治安が極めて悪い)、加重算術平均では他軸で打ち消せてしまいますが、加重幾何平均では総合スコアが大きく下がります。「全方位で穴がない街」を上位に来やすくする狙いです。

ランキングが他サイトと違うのはなぜですか?

まちスコアは警察庁の犯罪データに基づく治安スコアと、AMeDAS / NIES の気候・大気データを総合スコアに含めています。これらを評価軸に取っていないサイトとは順位が変わります。

人口の少ない自治体が上位に入っているのはなぜですか?

1 万人以上の自治体を対象にしていますが、いくつかの軸(特に空き家率・利便性)で人口の少ない自治体が高得点を取りやすい構造があります。詳細は各自治体ページの 8 軸内訳をご覧ください。

総合スコアの算出方法はもっと詳しく公開されていますか?

はい、まちスコアの「データカバレッジ」ページに各軸の計算式・データソース・年度を明記しています。

本当に住みやすい街はランキングだけで決められますか?

ランキングだけで決めるのは難しいです。総合スコアは公的統計に基づく相対評価ですが、現地の街並み・通勤動線・地域コミュニティ・天候の体感などは数値化されていません。気になる自治体が見つかったら、ストリートビューや自治体公式 HP で具体的な生活イメージを確認することをおすすめします。

東京近郊で住みやすい街を探すにはどう見ればいいですか?

総合スコアの上位は地方中核都市が中心になりやすいので、東京近郊で探したい場合は都道府県別ランキングや、所得・住居コストの個別スコアを併用するのが現実的です。武蔵野市・小金井市・国立市など、住宅地として安定した自治体を都道府県ページから絞り込めます。

子育て世帯にはどのランキングを優先すべきですか?

子育て世帯はまず「保育園に入りやすい街ランキング」と「医療が充実した街ランキング」、加えて「治安がいい街ランキング」の 3 つを組み合わせて見るのがおすすめです。総合スコア単独だと地方の小規模自治体に偏りやすいので注意してください。

所得が高い街と生活コストが安い街はどちらが住みやすいですか?

総合スコアでは『生活コストが抑えられて軸ごとのバランスが良い街』が上位に来やすい設計です。所得が高くても地価・家賃が高い街は住居コストスコアが下がるため、総合では中位に落ちます。バランス志向なら本ランキング上位、所得最大化志向なら所得ランキング上位、と使い分けてください。

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