まちスコア

保育園に入りやすい街ランキング 全国 TOP50

子育て移住先選びの最大のハードルは、保育所に入れるかどうかです。多くのサイトでは「保育所数」だけでランキングを作っていますが、まちスコアは保育所定員 / 子ども人口に加え、待機児童率・占有率(実際の利用率)まで反映した子育てスコアを算出しています。本ガイドでは、より実態に即した子育てしやすい街の上位 50 を紹介します。

全国の統計サマリー(対象 1,195 自治体)

中央値

32.9

平均

32.4

最大

50.3

最小

10.6

ランキング TOP50

対象は人口 1 万人以上の自治体(政令市は親市に集約)。値はこども家庭庁の保育所統計を子ども人口比・待機児童率・占有率で総合した「保育所への入りやすさ」指標です。

順位自治体
1邑南町島根県50.3
2輪島市石川県50.2
3紀北町三重県49.5
4西海市長崎県49.2
5尾鷲市三重県49.1
6串間市宮崎県49.1
7島原市長崎県49
8新上五島町長崎県48.7
9芦北町熊本県48.7
10大田市島根県48.6
11天草市熊本県48.5
12周防大島町山口県48.5
13益田市島根県48.3
14吉備中央町岡山県48.2
15えびの市宮崎県48.2
16羽咋市石川県48.1
17萩市山口県48
18上天草市熊本県48
19雲仙市長崎県48
20宮津市京都府48
21身延町山梨県47.9
22熊野市三重県47.8
23さつま町鹿児島県47.7
24隠岐の島町島根県47.6
25豊前市福岡県47.6
26山都町熊本県47.6
27浜田市島根県47.5
28南さつま市鹿児島県47.5
29安来市島根県47.4
30竹原市広島県47.3
31五島市長崎県47.2
32朝来市兵庫県47.2
33竹田市大分県47.2
34柳井市山口県47.1
35西予市愛媛県47.1
36新宮市和歌山県47.1
37安芸市高知県47.1
38豊島区東京都46.9
39南九州市鹿児島県46.8
40錦町熊本県46.8
41江津市島根県46.7
42屋久島町鹿児島県46.6
43南島原市長崎県46.5
44西都市宮崎県46.5
45一戸町岩手県46.3
46中央区東京都46.1
47男鹿市秋田県46
48奥出雲町島根県46
49氷川町熊本県46
50八代市熊本県45.9

このランキングを見るときの注意

このランキングが見ているのは「保育所への入りやすさ」であり、教育・医療・通勤・住居コストなどを含めた『子育て移住の総合的な住みやすさ』ではありません。上位は人口 1 万〜3 万人台の地方自治体が中心になりやすい構造で、首都圏や政令市はほぼ上位に入りません。

また、本ランキングのスコアは保育所定員 / 子ども人口に待機児童率と占有率の 2 つのペナルティを乗じる構造のため、現状の最大値は 50 前後にとどまります。100 を上限とした全国分布の単純パーセンタイルではなく、補正後の「実態ベース指標」として読んでください。

都市部での通勤・教育環境とのバランスを考えるなら、住みやすさ総合・医療・教育などの他のランキングと併せて確認することをおすすめします。

上位の街をピックアップ

1 位邑南町島根県 ・人口 10,163
なぜ上位なのか
中国山地の小規模町。人口減少が長く続いた結果、保育所定員に対して子ども人口が十分に少なくなり、待機児童ゼロ・占有率も低水準です。「日本一の子育て村」を掲げて子育て世帯への独自助成にも力を入れており、Iターン・Uターン受け入れ実績もあります。
注意したい点
都市部への通勤は不可能で、生活は車前提。義務教育以降の選択肢(中学校・高校)は限定的で、進学・就職を見据えるなら早期に他地域への転居を検討する必要があります。
向いている人
田園・山村の暮らしを志向する子育て世帯、リモートワーク中心の家族、地方移住で子育て初期のサポートを最優先する層。
2 位輪島市石川県 ・人口 24,608
なぜ上位なのか
能登半島中部の中規模市で、人口減少により保育所キャパシティに余裕があり、保育園に入りやすい構造です。地域コミュニティの密度が高く、子育てを地域全体で支える文化が残っています。
注意したい点
2024 年能登半島地震の被災地で、生活インフラの復興途上のエリアがあります。地理的に半島先端に近く、本州主要都市から物理的に遠いことを前提に検討する必要があります。
向いている人
石川県内・能登地域での移住を検討する世帯、地域復興に関わりたい層、能登の自然・文化に魅力を感じる家族。
Pick 3度会町三重県 ・人口 7,847
なぜ上位なのか
紀伊半島東岸の小規模町。人口減少により保育所定員に余裕があり、待機児童ほぼゼロの状態が続いています。海と山に近く、子育て期に自然体験が日常的に得られる環境です。
注意したい点
人口規模に応じた医療・教育リソースで、選択肢は限定的。車生活が前提で、JR 紀勢本線の本数も少なめです。
向いている人
紀伊半島・東海地方の自然環境を重視する世帯、都会から離れた静かな子育てを志向するリモートワーク家族。

データ出典

こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ」令和 6 年 4 月時点

なぜ「保育所数だけ」ではダメなのか

子育て移住で多くのサイトが提示しているのは、保育所数や保育所定員といった「絶対数」のランキングです。たしかに保育所が多い自治体は選択肢が広く見えますが、実際の入りやすさを反映しているわけではありません。

都市部では、保育所数自体は多いものの、子ども人口も多く、結果として「定員はあるが空きがない」状態が続いています。一方で、地方の中規模都市では保育所数こそ少なくても、子ども 1 人あたりの定員枠は十分にあり、待機児童ゼロというケースが少なくありません。

まちスコアの子育てスコアは、保育所定員 / 子ども人口を基本に、待機児童率と占有率(実際の利用率)の 2 つのペナルティを乗じています。「定員が空いていて、しかも実利用も詰まっていない=預けやすい」状態にある自治体が、本当の意味で上位に来る設計です。

上位に入る自治体に共通する傾向

実際の上位は、邑南町(島根)、輪島市(石川)、紀北町(三重)、西海市(長崎)、尾鷲市(三重)、串間市(宮崎)、島原市(長崎)、新上五島町(長崎)、芦北町(熊本)、大田市(島根)といった、人口 1〜4 万人規模の地方自治体が並びます。明石市・流山市・つくば市のような「子育て支援で全国的に知られる都市部の自治体」は、保育所そのものへの入りやすさという観点では上位に来にくい構造です。

1 つ目の共通点は、子ども人口に対する保育所定員の余裕です。これらの自治体は人口減少と少子化が進むなかで、過去に整備された保育所のキャパシティに対して、現在の子ども人口が十分に少なくなっています。結果として、待機児童ゼロ・占有率にも余裕がある状態が続いています。

2 つ目は、西日本の地方自治体が中心を占めることです。島根・三重・長崎・熊本・宮崎が顕著で、過疎地域・離島・半島部の自治体が多く含まれます。これは「保育所がある自治体側の事情」と「保育所を必要とする世帯の絶対数」のバランスが、特定地域で偏っていることを示しています。

3 つ目は、これらの上位自治体が必ずしも『総合的な子育て移住先』として理想的ではない可能性があることです。小児科や産婦人科のアクセス、義務教育の選択肢、共働き求人、車の必要性など、保育所以外の要素も子育て世帯にとっては重要です。本ランキングは「保育園の入りやすさ」という限定的な指標として読むのが正確です。

首都圏が上位に入りにくい理由

東京 23 区周辺や横浜・川崎・さいたまなどは、保育所数は全国トップクラスです。それでも子育てスコアでは中位以下に沈むことが少なくありません。理由は明快で、子ども人口に対する定員枠が足りていないからです。

「保活」という言葉が首都圏でこれほど一般化した背景には、定員と需要の構造的なギャップがあります。共働き世帯比率が高く、保育園を必要とする世帯が多い一方で、保育所増設のスピードが追いつかない地域では、待機児童率と占有率の両方が高止まりしてしまいます。

ただし首都圏内でも自治体間の差は大きく、少しエリアをずらすだけで子育てスコアが大きく違うこともあります。「首都圏は全部キツい」と諦めず、ピンポイントの自治体を見るのが現実的です。

子育てスコアと一緒に見たい指標

子育てスコアは保育所中心の指標ですが、子育て移住の現実は「保育園に入れたら終わり」ではありません。教育スコア(学校数 / 子ども人口)、医療スコア(小児科アクセス)、治安スコア(通学路の安全)も合わせて見ることで、就学前から義務教育までの全体像が掴めます。

また、子ども医療費助成の有無や金額の違いも自治体選びの大きなポイントです。本サイトでは今後、自治体ごとの子ども医療費助成データを個別に整備していく予定で、現時点では各自治体の公式サイトで確認することをおすすめします。

学区・公立小中学校の進学率や私立校偏差値といった教育詳細データも、今後段階的に取り込み予定です。子育て移住の検討深度が一段上がる情報になりますので、サイトの更新を時々チェックしてみてください。

移住・住み替え検討時の使い方

子育てスコア TOP50 で気になる自治体が見つかったら、city ページで保育所数・待機児童数・占有率の生データも確認することをおすすめします。スコアは相対値なので、絶対水準を把握するのに役立ちます。

実際の保活では、認可保育所だけでなく認証・認可外も視野に入れる必要があるため、自治体の公式 HP で最新の入所要綱や点数表を確認するステップは欠かせません。子育てスコアは「候補の絞り込み」段階で使い、最終判断は現地確認や役所への問い合わせで詰めるのが現実的です。

もう一つ、共働き世帯にとっては保育所の場所と通勤動線の関係も重要です。zip ページでは郵便番号エリアごとの最寄り駅情報が見られるので、通勤と保活の両立を地図上で検討するのに使えます。

よくある質問(FAQ)

子育てスコアはどう計算されていますか?

保育所定員 / 子ども人口 (15 歳未満) を基本に、待機児童率と占有率(実際の利用率)の 2 つのペナルティを乗じて算出しています。「保育所が多くても定員いっぱいで入れない自治体」が高スコアにならないよう設計されています。

他のサイトの子育てランキングと違うのはなぜですか?

他サイトの多くは「保育所数」「子ども医療費助成の有無」だけを見ていますが、まちスコアは「実際に入れるか(待機児童率)」「実利用率(占有率)」まで反映しています。机上の数だけでなく、実体験に近い指標になっています。

首都圏が上位に入りにくいのはなぜですか?

首都圏は保育所数自体は多いものの、子ども人口も多く、待機児童率・占有率も高い傾向があります。逆に地方都市の方が「実際に入れる」確率が高いため、子育てスコアでは上位に来やすい構造です。

子ども医療費助成や移住支援金は含まれますか?

現スコアには含まれていません。子ども医療費助成や移住支援金については、今後別途データを整備していく予定です。

データはいつのものですか?

令和 6 年 4 月時点 こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ」のデータです。年次更新の指標です。

保活って結局どこを見ればいいんですか?

本ランキングで自治体レベルの「入りやすさ」を絞った後、自治体公式 HP で当該年度の入所要綱・点数表(保育の必要度を判定する基準)を確認するのが基本です。共働きフルタイムでも点数が足りないケースもあるため、点数の最低ラインも併せてチェックすることをおすすめします。

待機児童ゼロの街は本当に保育園に入りやすい?

「待機児童ゼロ」は集計上の数字なので、潜在的な希望と一致しないこともあります。例えば「希望する保育園には入れないが、別の遠い保育園には入れる」状態は待機児童にカウントされない場合があります。本ランキングは占有率(実利用率)も加味しているため、机上の数字より実態に近づけています。

首都圏で保育園に入りやすい街はどこ?

本ランキングの上位は地方の小規模自治体に偏るため、首都圏の場合は別軸で見る必要があります。具体的には、人口に対する保育所定員比率が高い東京都内市部(武蔵野市・三鷹市・国分寺市など)、千葉・埼玉・神奈川の郊外住宅地などが候補になります。本サイトの市区町村ページで保育所数・待機児童数を直接確認するのが現実的です。

子育て世帯のおすすめ自治体はどう探せばいい?

「保育園に入りやすい街」「医療が充実した街」「治安がいい街」の 3 つを組み合わせて見るのがおすすめです。さらに、自治体独自の医療費助成・移住支援金などは公式 HP でしか確認できないため、候補を絞ったら必ず自治体側の情報も確認してください。

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