まちスコア

医療施設が多い街ランキング全国 TOP50|人口 1 万人あたりの病院・診療所で比較

「医療が充実した街」と一言で言っても、医師数・病床数・施設数のどれを見るかで像は変わります。本ガイドでは「医療施設の数(病院 + 診療所)」を人口 1 万人あたりで集計し、「日常的な医療アクセスが良好な街」を浮かび上がらせます。専門医療や三次救急ではなく、「徒歩・自転車圏内に医療施設があるか」を測る指標です。

全国の統計サマリー(対象 1,210 自治体)

中央値

7.9 施設

平均

8.3 施設

最大

82.0 施設

最小

2.1 施設

ランキング TOP50

対象は人口 1 万人以上の自治体(政令市は親市に集約)。値は (病院数 + 診療所数) ÷ 人口 × 10000 で算出した「人口 1 万人あたり医療施設数」です。

順位自治体施設/万人
1千代田区東京都82.0 施設
2中央区東京都43.6 施設
3港区東京都35.5 施設
4渋谷区東京都29.8 施設
5新宿区東京都21.5 施設
6熊野市三重県18.8 施設
7邑南町島根県18.7 施設
8昭和町山梨県18.2 施設
9豊島区東京都17.3 施設
10芦屋市兵庫県16.0 施設
11御坊市和歌山県15.8 施設
12武蔵野市東京都15.5 施設
13人吉市熊本県15.1 施設
14韮崎市山梨県14.8 施設
15八幡浜市愛媛県14.7 施設
16宮津市京都府14.3 施設
17身延町山梨県14.1 施設
18大阪市大阪府14.1 施設
19新宮市和歌山県14.0 施設
20大洲市愛媛県13.8 施設
21吉備中央町岡山県13.8 施設
22尾鷲市三重県13.5 施設
23湯浅町和歌山県13.5 施設
24台東区東京都13.5 施設
25吉野川市徳島県13.4 施設
26長崎市長崎県13.4 施設
27竹田市大分県13.3 施設
28文京区東京都13.2 施設
29水俣市熊本県13.2 施設
30三好市徳島県13.1 施設
31河北町山形県13.0 施設
32中之条町群馬県13.0 施設
33逗子市神奈川県13.0 施設
34倉吉市鳥取県12.9 施設
35和歌山市和歌山県12.9 施設
36徳島市徳島県12.9 施設
37洲本市兵庫県12.9 施設
38直方市福岡県12.8 施設
39南さつま市鹿児島県12.8 施設
40田川市福岡県12.8 施設
41豊前市福岡県12.7 施設
42串本町和歌山県12.7 施設
43北方町岐阜県12.7 施設
44江津市島根県12.6 施設
45対馬市長崎県12.6 施設
46高島市滋賀県12.5 施設
47王寺町奈良県12.5 施設
48美馬市徳島県12.5 施設
49田辺市和歌山県12.5 施設
50御所市奈良県12.5 施設

このランキングを見るときの注意

本ランキングは「医療施設の数」を測る指標であり、医療の質・専門診療科の有無・救急体制までは表現していません。気になる自治体が見つかったら、自治体公式 HP の医療機関一覧や厚労省「医療機能情報提供制度」で具体的な診療科をチェックすることをおすすめします。

医師数・病床数を中心に見る「病院・医療が充実した街ランキング」(/guides/medical)とは別軸で、本ランキングは「数」と「アクセス頻度」に注目しています。両方を併せて見ると、医療リソースの全体像が掴みやすくなります。

面積の広い自治体(北海道・東北の市町村など)では、施設数が多くても実際の通院は車で 30 分以上かかるケースがあります。「自分が住む予定のエリアからどの施設にどれくらいで行けるか」は地図上で別途確認することをおすすめします。

上位の街をピックアップ

1 位千代田区東京都 ・人口 66,680
なぜ上位なのか
御茶ノ水・大手町・霞が関を抱える政治・経済の中枢。住人 1 人あたりの医療施設数は全国トップクラスで、診療所が極めて高密度に集積しています。日常医療と専門医療の両面で抜群のアクセスを誇ります。
注意したい点
居住人口が少なく住居コストが極めて高いため、新規居住の選択肢としてはハードル高め。一般居住者向け診療所より、ビジネスマン向けクリニックの集積に偏る側面もあります。
向いている人
都心居住可能な高所得層、専門医療最優先のシニア層、難病・専門治療を必要とする家族。
2 位中央区東京都 ・人口 169,179
なぜ上位なのか
日本橋・銀座・築地を中心に医療施設が集積。聖路加国際病院など著名病院も立地し、住人 1 人あたりの施設数が極めて高水準です。商業集積と医療集積が同居するエリアの特徴が表れています。
注意したい点
住居コスト高、住宅供給は限定的。商業地的混雑が生活リズムに影響することも。
向いている人
都心東部勤務の高所得層、医療と利便性を最優先する DINKs・シニア層、勝どき・月島の住宅地選択肢を活用できる世帯。
3 位港区東京都 ・人口 260,486
なぜ上位なのか
麻布・白金・赤坂などの高級住宅地と、虎ノ門・六本木の商業集積で医療施設が高密度。日常的なクリニックから大学病院(北里大学北里研究所病院など)まで医療リソースが充実しています。
注意したい点
住居コストは全国最上位。子育て世帯にとっての保育所競争率が極めて高く、生活コスト全般も突出しています。
向いている人
都心勤務の超高所得層、医療と住居の格を両立したい層、外資系・金融系勤務者。

データ出典

厚生労働省「医療施設調査」令和 4 年

「施設数」を見る意味、医師数・病床数との違い

本サイトには医療を測るランキングが 2 つあります。「病院・医療が充実した街」(医師数・病床数ベース)と、本ランキング「医療施設が多い街」(病院・診療所数ベース)です。一見似ていますが、見ている側面が違います。

医師数・病床数は「医療リソースの量」を測る指標で、専門医療や入院を受けられる体制を示します。一方、本ランキングは「医療施設の数」を測り、日常的に風邪・歯科治療・健康診断などで通える施設の選択肢の広さを示します。

両者は重なる部分も多いですが、例えば人口あたりの医師数は中位でも、診療所が点在しているため「日常医療のアクセス」が良い街もあります。逆に大学病院は 1 つあるが診療所が少ない街もあります。本ランキングは「日常医療」に重きを置いた見方です。

上位に入りやすい自治体の傾向

1 つ目の傾向は、東京 23 区中心部です。千代田区・中央区・新宿区・港区などは商業地でもあるため、診療所が極めて高密度に集積しています。働く人向けのクリニックが多く、人口比でも医療施設数が突出します。

2 つ目は、地方政令市の中心区(札幌中央区・仙台青葉区・名古屋市中央区・福岡市中央区など)。同じく商業集積に伴って診療所が集中し、人口比で施設数が多くなります。

3 つ目は、温泉地・療養地として古くから医療施設が集積した地域(別府市・伊豆市・由布市・湯沢町など)です。療養病床に加えて診療所も多く、シニア向けの医療アクセスが充実しています。

4 つ目は、面積の小さな町(永平寺町・矢巾町・東温市など)です。大学医学部が立地し、関連の診療所が集中するケースで、人口比の施設数が高くなります。

「施設が多い」と「医療が充実」の違い

施設の数が多くても、専門診療科が揃っているとは限りません。例えば「内科クリニックが多数、産婦人科 0」というケースもあります。子育て世帯で産婦人科・小児科が必要、シニア層で循環器・整形外科が必要、というように、必要な専門診療科は人によって違います。

また、夜間救急・休日診療体制も「施設数」では見えません。三次救急指定病院があるか、休日当番医が市内で確保されているか、などは自治体公式 HP の救急医療体制ページで確認する必要があります。

とはいえ、医療施設が人口比で多い街は、選べる選択肢が広いという基本的なメリットがあります。「気になる症状があるとき、すぐにかかれる近所のクリニックがある」という日常的な安心感は、医療スコアでは測れない大切な要素です。

ライフステージ別の医療アクセスの見方

子育て世帯にとっては、小児科・産婦人科・耳鼻科・歯科のアクセスが特に重要です。本ランキングで施設数が多い街を絞ったうえで、各診療科の有無を Google マップや自治体公式 HP で個別確認するのが現実的です。

シニア層にとっては、循環器・整形外科・在宅医療のアクセスが重要です。本ランキングと医師数・病床数ベースの「病院・医療が充実した街ランキング」を組み合わせて、両方上位の自治体を選ぶと医療面の安心感が高まります。

現役単身者にとっては、夜間診療・休日診療・駅近クリニックがあるかが地味に効きます。これらは本スコアには直接表れませんが、商業集積のある都市部の中心区が施設数で上位に入りやすい点は参考になります。

本ランキングの実用的な使い方

1 ステップ目は、本ランキング上位 50 から「住みたい地域」を絞ること。地域・気候・通勤動線などの好みで 3〜5 件にピックアップします。

2 ステップ目は、「病院・医療が充実した街ランキング」(医師数・病床数)と組み合わせて確認することです。両方で上位に入る自治体は、日常医療と専門医療の両面で安心感が高い候補です。

3 ステップ目は、各候補について自治体公式 HP の医療機関一覧、厚労省「医療機能情報提供制度」で必要な専門診療科の有無を確認すること。さらに本サイトの郵便番号 7 桁ページで最寄り駅・住居エリアからの距離感を掴むと、現実的な医療アクセスが見えてきます。

よくある質問(FAQ)

「医療施設が多い街」と「医療が充実した街」はどう違いますか?

本サイトには 2 つの医療ランキングがあります。「医療が充実した街」は医師数・病床数を中心に「医療リソースの量」を測ります。本ランキング「医療施設が多い街」は病院・診療所の数を中心に「日常的な医療アクセス」を測ります。両者は重なる部分も多いですが、見ている側面が違います。

病院と診療所の違いは?

厚生労働省の定義では、病院は病床数 20 床以上、診療所は 19 床以下の医療機関です。日常的にかかるのは多くの場合、診療所(無床のクリニック含む)になります。

施設が多ければ医療の質も高いですか?

必ずしもイコールではありません。施設数は「選択肢の広さ・アクセスの良さ」を示しますが、専門診療科の有無・夜間救急体制・医療の質は別軸です。気になる自治体が見つかったら、自治体公式 HP・厚労省「医療機能情報提供制度」で個別に確認することをおすすめします。

面積が広い自治体で医療施設が多くても、実際の通院距離は遠いのでは?

そのとおりです。北海道・東北の市町村などでは、施設数が多くても住居エリアから通院に車で 30 分以上かかるケースがあります。「自分が住む予定のエリアからどの施設にどれくらいで行けるか」は地図上で別途確認することをおすすめします。

データはいつのものですか?

令和 4 年(2022 年)厚生労働省「医療施設調査」のデータです。年次更新の指標です。

関連ガイド

Explore

もっとまちを知る