まちスコア

病院・医療が充実した街ランキング全国 TOP50|医師数・病床数で比較

医療体制の充実度は、子育て世帯やシニア世帯の住まい選びで特に重要視される指標です。まちスコアの医療スコアは、厚生労働省「医療施設調査」をもとに、医師数と病床数を人口比で集計し、全国分布のパーセンタイルで 0-100 点に正規化したものです。本ガイドでは医療スコアが高い上位 50 自治体を紹介します。

全国の統計サマリー(対象 1,210 自治体)

中央値

57.6

平均

56.1

最大

100

最小

1.7

ランキング TOP50

対象は人口 1 万人以上の自治体(政令市は親市に集約)。値は人口あたりの医師数・病床数を統合した医療スコア(0-100 点)です。

順位自治体
1千代田区東京都100
2永平寺町福井県99.9
3矢巾町岩手県99.9
4文京区東京都99.8
5東温市愛媛県99.8
6壬生町栃木県99.7
7三木町香川県99.6
8下野市栃木県99.5
9中央市山梨県99.5
10由布市大分県99.4
11毛呂山町埼玉県99.4
12鴨川市千葉県99.3
13内灘町石川県99.2
14新宿区東京都99.2
15港区東京都99.1
16西原町沖縄県99.1
17大阪狭山市大阪府99
18豊明市愛知県99
19長久手市愛知県98.9
20南国市高知県98.9
21中央区東京都98.7
22川西町山形県98.3
23久御山町京都府98.2
24笠松町岐阜県98.1
25南風原町沖縄県98
26伊勢原市神奈川県97.8
27橿原市奈良県97.8
28北中城村沖縄県97.7
29伊豆の国市静岡県97.5
30長泉町静岡県97.5
31砂川市北海道97.4
32嬉野市佐賀県97.4
33小松島市徳島県97.3
34吹田市大阪府97.3
35日高市埼玉県97.2
36渋谷区東京都97.1
37松田町神奈川県97
38米子市鳥取県96.9
39つくば市茨城県96.9
40三郷町奈良県96.7
41三鷹市東京都96.5
42天理市奈良県96.5
43松本市長野県96.3
44久留米市福岡県96.2
45宇部市山口県96.1
46大河原町宮城県96.1
47大淀町奈良県96
48中城村沖縄県96
49徳島市徳島県95.9
50弘前市青森県95.8

このランキングを見るときの注意

このランキングは「医療リソースの量(医師数・病床数 / 人口)」であり、医療の質や専門診療科の有無、夜間救急体制までは表現していません。三次救急の有無・小児科や産婦人科のアクセスなど、実生活で重要な要素は別途確認が必要です。

また、面積の広い自治体(北海道・東北の市町村など)では、医療スコアが中位以上でも実際の通院は車で 30 分以上かかるケースがあります。「自分が住む予定のエリアからどの病院にどれくらいで行けるか」を地図上で確認することをおすすめします。

上位の街をピックアップ

1 位千代田区東京都 ・人口 66,680
なぜ上位なのか
御茶ノ水周辺・大手町周辺などに大学病院・専門病院が集積し、人口あたりの医師数・病床数で全国トップクラス。専門診療科のアクセスも極めて高く、「最先端医療がすぐそこにある」立地です。
注意したい点
居住人口が約 6.7 万人と少なく、住宅供給が限定的かつ住居コストが極めて高い。住居選びの選択肢自体が限られます。
向いている人
都心居住が経済的に可能な高所得層、医療アクセスを最優先するシニア層、難病・専門治療を必要とする家族。
2 位永平寺町福井県 ・人口 18,965
なぜ上位なのか
福井大学医学部附属病院が立地。人口約 1.9 万人の小さな町に大学病院があるため、人口比の医師数・病床数が圧倒的に高く、ランキング上位に入ります。
注意したい点
町としての規模が小さく、医学部関連以外の生活機能(商業・教育の選択肢)は隣接する福井市・永平寺町外に依存しがちです。
向いている人
福井大学医学部関連の勤務者・研究者、北陸エリアで医療アクセス最優先のシニア層。
3 位矢巾町岩手県 ・人口 28,056
なぜ上位なのか
岩手医科大学が盛岡から矢巾町に附属病院ごと移転し、医学部・看護学部・薬学部・歯学部が集積。人口約 2.8 万人の町としては圧倒的な医療リソースを抱えるかたちになっています。
注意したい点
医学部立地町としての固有事情で、商業・娯楽・行政手続きなどは盛岡市に依存。「医学部が町を作っている」性格が強い構成です。
向いている人
岩手医大関連の勤務者、盛岡通勤可能で医療アクセスを最優先する世帯、寒冷地の生活を許容できる層。

データ出典

厚生労働省「医療施設調査」令和 4 年

医療スコアが見ているもの、見ていないもの

まちスコアの医療スコアは、厚生労働省「医療施設調査」の医師数と病床数を一次データとし、それらを人口比で集計してパーセンタイル化した値です。「人口あたりの医療リソース量」を測るシンプルかつロバストな指標と言えます。

ただ、このスコアが見ているのは「量」であって「質」ではない点には注意が必要です。三次救急指定病院があるかどうか、夜間救急の体制が整っているか、難病センターや専門医の存在といった質的側面はこの指標では捉えきれません。

また、専門診療科ごとの密度(小児科・産婦人科・整形外科・在宅医療など)の違いもこのスコアでは表現されません。専門科別の詳細データについては、今後段階的に整備していく予定です。

上位に入る自治体に共通する 3 つのパターン

実際の上位は、千代田区(東京)・文京区(東京)といった都心の医療集積地と並んで、永平寺町(福井)・矢巾町(岩手)・東温市(愛媛)・壬生町(栃木)・三木町(香川)・下野市(栃木)・中央市(山梨)・由布市(大分)といった人口 2〜6 万人規模の小さな自治体が顔を出します。一見すると地方の小さな町が上位に来るのは意外に映りますが、これらの自治体には共通点があります。

1 つ目のパターンが「大学医学部・大学病院の所在地」です。永平寺町には福井大学医学部、矢巾町には岩手医科大学、東温市には愛媛大学医学部、壬生町には獨協医科大学、三木町には香川大学医学部、下野市には自治医科大学、中央市には山梨大学医学部、由布市は大分大学医学部の関連病院群があります。人口の小さい町に医学部・大学病院があると、人口比の医師数・病床数が一気に跳ね上がります。

2 つ目は東京 23 区中心部のような医療集積地です。千代田区・文京区などは医学部所在地でもあり、加えて専門病院や開業医も集積しているため、人口比でも全国トップクラスの医療スコアになります。

3 つ目は温泉地・療養地として古くから医療施設が集積した地域です。由布市は大分大学医学部関連であると同時に、湯布院温泉という療養地としての性格もあり、療養病床が多めです。別府市・湯沢町・伊豆市など、上位 50 まで広げると同様のタイプも顔を出します。住む年代によっては大きな魅力となる地域です。

「医療充実 ≠ アクセス良好」のニュアンス

医師数や病床数が多くても、住んでいるエリアから病院までのアクセスが悪ければ意味がありません。広い面積を持つ自治体(北海道・東北の市町村など)では、医療スコアが中位以上でも実際の通院は車で 30 分以上かかるケースがあります。

逆に、医療スコアは中位でも、生活圏内に総合病院が複数あって徒歩・自転車でアクセスできる都市部の自治体もあります。スコアの数字だけでなく、自分が暮らす予定のエリアからどの病院にどれくらいで行けるかを地図上で確認することが大切です。

本サイトの city ページでは医師数・病床数の絶対値も表示されているので、人口比のスコアと併せて全体像を把握できます。さらに郵便番号 7 桁の zip ページでは最寄り駅情報も見られるため、通院動線をイメージしやすくなります。

ライフステージ別の医療スコアの読み方

子育て世帯にとっては、小児科・産婦人科のアクセスが重要です。ただ、医療スコア全体が高くても小児科がない自治体もあるため、最終的には自治体公式サイトや厚労省の「医療機能情報提供制度」で医療施設一覧を確認することをおすすめします。

シニア世帯にとっては、循環器内科・整形外科・在宅医療の充実度が重要です。療養病床数が多い自治体や、訪問診療を提供する診療所が多い自治体は、年齢を重ねた後の安心感に直結します。

現役単身者にとっては、夜間救急・休日診療の体制が地味に効いてきます。これも本スコアでは直接見えない要素ですが、自治体ホームページで救急医療体制を確認することをおすすめします。

移住・住み替え検討時の使い方

医療スコア TOP50 は「医療リソースが豊富な自治体の入り口」として使うのが現実的です。気になる自治体が見つかったら、地図検索で「○○市 総合病院」「○○市 小児科」などと調べて、生活圏内の医療機関を具体的にチェックすることをおすすめします。

地方移住を検討する場合、医療スコアは特に重視したい指標です。都市部から地方に移ると、選べる病院の選択肢が大きく減ることが多いため、移住前後でのギャップが大きくなりがちです。スコアと現地確認を組み合わせて、後悔しない選択を心がけたいところです。

また、家族の年齢構成や持病の有無で求められる医療の質は大きく変わります。医療スコアの上位という枠だけでなく、「自分の家族にとって必要な診療科がそこにあるか」を最終チェックすることが、住み替え後の満足度を大きく左右します。

よくある質問(FAQ)

医療スコアはどう計算されていますか?

(医師数 + 病床数) / 人口 を全国分布でパーセンタイル化しています。医療施設の絶対数ではなく人口比なので、人口規模に依存しない公平な比較が可能です。

上位に入る自治体の特徴は?

大学病院や基幹病院が立地する地域、温泉地などで療養病院が集中する地域、高齢化に伴う医療施設集積地域などが上位に入る傾向があります。

「医療が充実」と「住みやすい」は同じですか?

違います。医療スコアが高くても治安や交通利便性が低い自治体もあります。総合的な住みやすさは 8 軸のバランスで評価することをおすすめします。

歯科診療所・薬局・専門診療科は含まれますか?

現スコアは医師数と病床数の合計のみです。専門診療科別の密度や歯科診療所などのデータについては、今後段階的に整備していく予定です。

データはいつのものですか?

令和 4 年 厚生労働省「医療施設調査」のデータです。年次更新の指標です。

老後の住み替えで医療を重視するならどう見ればいいですか?

本ランキングで医療リソースが豊富な自治体を絞った後、循環器内科・整形外科・在宅医療など、自分が必要な専門診療科がその街にあるかを自治体公式 HP や厚労省「医療機能情報提供制度」で確認することをおすすめします。緊急時を考えると、夜間救急体制の整備状況も重要なチェックポイントです。

地方移住で医療面が安心な街はどこ?

地方移住では「医療スコアが中位以上 + 大学医学部・基幹病院が車で 30 分圏内」を目安にするのが現実的です。永平寺町・矢巾町・東温市・由布市などは医学部立地町、地方中核都市(金沢・松山・松本・長野など)は大学病院・基幹病院が揃います。

小児科が多い自治体はどう探す?

本ランキングは医療全般(医師数・病床数)の指標なので、小児科特化の情報は別途確認が必要です。日本小児科学会の「小児科医名簿」、自治体公式 HP の医療機関一覧、Google マップの「小児科」検索などで、候補自治体ごとに調べるのが基本です。

夜間救急が整っている街はどう見つける?

夜間救急体制は本ランキングでは見えないので、自治体公式 HP の救急医療体制ページや、各都道府県の救急医療情報センターサイトで確認できます。三次救急指定病院(高度救急医療を提供する病院)が市内にあるかも、救急体制の安心感を示す指標です。

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