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地価が高い街ランキング全国 TOP50|住宅地の公示地価で市区町村を比較

地価は土地そのものの希少性を示す指標で、住宅コスト・利便性・将来の資産性に直結します。地価が高い街は商業集積・交通アクセス・治安などの生活利便性が高い傾向がある一方、購入時のハードルや家賃水準も上がります。本ガイドでは国土交通省「地価公示」のデータをもとに、市区町村単位の平均地価が高い上位 50 を紹介します。

全国の統計サマリー(対象 1,189 自治体)

中央値

3.1万円/m²

平均

9.7万円/m²

最大

908.7万円/m²

最小

4,307円/m²

ランキング TOP50

対象は人口 1 万人以上の自治体(政令市は親市に集約)。値は住宅地の公示地価平均(円/m²)です。

順位自治体円/m²
1千代田区東京都908.7万円/m²
2港区東京都701.9万円/m²
3渋谷区東京都505.1万円/m²
4新宿区東京都494.7万円/m²
5中央区東京都444.6万円/m²
6目黒区東京都202.5万円/m²
7豊島区東京都192.5万円/m²
8台東区東京都186.4万円/m²
9文京区東京都181.3万円/m²
10品川区東京都175.7万円/m²
11中野区東京都135万円/m²
12江東区東京都125.8万円/m²
13墨田区東京都102.4万円/m²
14武蔵野市東京都95.7万円/m²
15北区東京都85.4万円/m²
16杉並区東京都82.9万円/m²
17荒川区東京都82.2万円/m²
18世田谷区東京都82.1万円/m²
19大田区東京都73.9万円/m²
20板橋区東京都70.8万円/m²
21三鷹市東京都64万円/m²
22立川市東京都55.1万円/m²
23練馬区東京都54.7万円/m²
24足立区東京都48.3万円/m²
25江戸川区東京都45.2万円/m²
26小金井市東京都45.2万円/m²
27府中市東京都43.2万円/m²
28調布市東京都42.9万円/m²
29浦安市千葉県42.6万円/m²
30葛飾区東京都42.2万円/m²
31市川市千葉県40.7万円/m²
32狛江市東京都39.7万円/m²
33国立市東京都39.6万円/m²
34国分寺市東京都39.1万円/m²
35芦屋市兵庫県37.8万円/m²
36西東京市東京都35.6万円/m²
37和光市埼玉県34.3万円/m²
38蕨市埼玉県33.1万円/m²
39戸田市埼玉県31.8万円/m²
40西宮市兵庫県31.3万円/m²
41那覇市沖縄県29.9万円/m²
42朝霞市埼玉県29.1万円/m²
43川口市埼玉県28.9万円/m²
44鎌倉市神奈川県28.5万円/m²
45小平市東京都28万円/m²
46志木市埼玉県27.3万円/m²
47東久留米市東京都26.8万円/m²
48吹田市大阪府26.4万円/m²
49豊中市大阪府26.3万円/m²
50藤沢市神奈川県25万円/m²

このランキングを見るときの注意

「地価が高い = 住みやすい」ではありません。地価が高い街は家賃・住宅購入価格・固定資産税が連動して高くなるため、所得とのバランスが取れていないと家計が圧迫されます。

ランキング上位はほぼ東京 23 区中心部で占められます。所得や利便性も高い反面、住居コストが極端に高くなるため、住みやすさ総合スコアでは上位に来にくい構造です。資産性を重視する人には参考になりますが、生活実感の住みやすさは別の指標で見るのが現実的です。

公示地価は標準地の値を集計した平均なので、自治体内の地点差(駅周辺と郊外、川沿いと高台など)は反映されません。最終判断は具体的な物件単位で確認することをおすすめします。

上位の街をピックアップ

1 位千代田区東京都 ・人口 66,680
なぜ上位なのか
皇居・大手町・霞が関・丸の内など日本の政治・経済の中枢を抱え、住宅地でも公示地価が日本最高水準。番町・神田などの希少な住宅地が地価を継続的に押し上げています。
注意したい点
居住可能な住宅地が限られ、物件の絶対数が少ない。家賃・分譲価格ともに突出しており、住居の選択肢自体が高所得層向けに絞られます。
向いている人
通勤利便性を最優先する超高所得層、希少性そのものに価値を感じる富裕層、不動産投資目線で資産性を重視する層。
2 位港区東京都 ・人口 260,486
なぜ上位なのか
麻布・白金・赤坂・広尾などの高級住宅地と、商業・オフィス集積(六本木・虎ノ門など)が共存。住宅需要が常に高く、住宅地の公示地価でも全国トップ水準を維持しています。
注意したい点
子育て世帯にとっては保育所の競争率が極めて高く、生活コスト全般が突出。住居費・教育費・生活費の総額負担は全国最大級です。
向いている人
通勤利便性と住居の格を両立したい高所得層、外資系・金融系勤務者、ステータスとして住居を選ぶ富裕層。
3 位渋谷区東京都 ・人口 243,883
なぜ上位なのか
副都心としての商業・交通集積に加え、広尾・松濤・代々木上原などの希少な高級住宅地が地価を押し上げます。IT・クリエイティブ・メディア系の高所得層が集まる構造で、住宅需要が継続的に強いエリアです。
注意したい点
渋谷駅周辺は商業密度が高く混雑が激しいため、住むなら離れた住宅地エリアを選ぶ必要があります。住居コストは港区と同水準で家計圧迫は避けられません。
向いている人
都心アクセスを徒歩・自転車で確保したい層、メディア・クリエイティブ系の高所得層、夜間活動が多い若手プロフェッショナル。

データ出典

国土交通省「地価公示」令和 7 年

公示地価とは何か、なぜ住み替え検討に使えるのか

公示地価は、国土交通省が毎年 1 月 1 日時点で標準地(全国 26,000 地点)の正常な価格を不動産鑑定士による評価で算定し、公表する地価です。土地取引や金融機関の担保評価の指標として広く使われている、最も標準的な土地価格指標です。

公示地価には、その土地に対する市場の総合評価が織り込まれています。利便性・治安・将来性・環境といった「住みやすさ」の各要素が、最終的に地価という 1 つの数字に凝縮されています。そのため、地価ランキングは「市場が判断した街の総合価値」と読み替えることができます。

ただし、地価が高い ≠ 住みやすいではありません。家賃や住宅購入コストもセットで上がるため、所得とのバランスを考えないと「払えない街」になってしまいます。

上位はほぼ東京 23 区で占められる

実際のランキング TOP10 は、千代田区・港区・渋谷区・新宿区・中央区・目黒区・豊島区・台東区・文京区・品川区と、ほぼ東京 23 区中心〜中堅で占められます。本ランキングは「市区町村平均の住宅地公示地価」のため、都心 5 区を含む 23 区が住宅地でも他の都市を圧倒する構造になっています。

1 つ目の特徴は、商業集積と交通アクセスの突き抜けた集中です。23 区中心部は山手線・主要私鉄・地下鉄が高密度に交差し、商業施設・オフィス・教育機関が世界的にも稀な密度で集まっています。住宅地の地価にもこの集中力が反映されます。

2 つ目は、富裕層・専門職層の継続的な集住です。港区・渋谷区・目黒区・文京区などは、教育環境や治安の良さもあり、所得トップ層が継続的に集まる構造があります。住宅需要が常に高く、地価が下支えされやすい背景です。

3 つ目は、不動産投資・海外資本の流入です。23 区中心部の住宅地は、国内外の投資マネーが流入する代表的な対象で、これが純粋な居住需要に上乗せされる形で地価を押し上げています。

上位 50 まで広げると、武蔵野市・三鷹市など都内近郊や、芦屋市(兵庫)・京都市左京区などの高級住宅地、軽井沢町・倶知安町(ニセコ)などのリゾート地も顔を出します。とはいえ、23 区中心部の地価水準を超える自治体は存在せず、実質的には「東京中心部の地価ランキング」に近い性格を持つ点は理解しておくとよいでしょう。

地価が高い街に住むメリットとデメリット

メリットは住居の資産性です。地価が継続的に高い自治体は、不動産価値が長期的に維持・上昇する傾向があり、将来売却するときの資産価値が読めます。住宅ローンを組む際の担保評価も高くなるため、金融的なフレキシビリティも生まれます。

もう一つのメリットは生活インフラです。地価が高い街は商業集積・公共サービス・教育機関・医療施設も充実していることが多く、日々の生活の利便性が高くなります。

デメリットは家計負担の重さです。家賃や住宅購入価格が高くなり、固定資産税の負担も大きくなります。所得が高くなければ家計を圧迫しますし、住居コストの高さで「住みやすさ」の他の軸が打ち消されることもあります。

地価データを読むときの注意点

公示地価は標準地の値を集計した平均値なので、自治体内での地点差は反映されません。同じ自治体でも、駅周辺と郊外、川沿いと高台で地価は大きく異なります。本ランキングは「自治体平均」のため、参考値として使い、最終判断は具体的な物件単位で見ることが必要です。

また、住宅地以外の用途(商業地・工業地・準住宅地)は本データの対象外です。商業集積地で生活したい場合は、別途路線価や地価公示の商業地データを参照する必要があります。

公示地価は前年からの変動率も公表されていますが、本ランキングは絶対水準のみを扱っています。「地価が今上がっているか下がっているか」を知りたい場合は、国土交通省「地価公示」サイトで時系列データを確認することをおすすめします。

移住・住み替え検討時の使い方

地価ランキングは「住居コストが高い街を避ける」という消極的な使い方ができます。所得や住居コストの予算から逆算して、上位 50 はそもそも対象外という判断は十分に合理的です。

逆に、資産性を重視する人にとっては「将来下がりにくい街」を選ぶための指標になります。長期で住む前提なら、地価が安定している自治体を選ぶことで、不動産購入のリスクを下げられます。

本サイトの city ページでは、地価平均と並んで住居コストスコア・所得スコアも見られます。所得と地価のバランスが取れている自治体を選ぶと、家計圧迫リスクと資産性を両立しやすくなります。地価だけで判断せず、自分の所得水準と組み合わせて考えることが住み替え成功の鍵です。

よくある質問(FAQ)

公示地価とは何ですか?

国土交通省が毎年 1 月 1 日時点で標準地(全国 26,000 地点)の正常な価格を不動産鑑定士による評価で算定し、公表する地価です。土地取引の指標として一般的に使われます。

地価が高い街は住みやすいですか?

地価には利便性・安全性・将来性が織り込まれているため、生活インフラは整っている傾向にあります。ただし住宅コスト・固定資産税が上がるため、家計とのバランスが必要です。

ランキングに含まれない自治体はありますか?

公示地価の標準地が住宅地に存在しない自治体や、人口 1 万人未満の自治体は対象外です。政令指定都市は親市(横浜市など)に集約しています。

東京・大阪以外でも上位の街はありますか?

あります。京都市の中心部、福岡市、名古屋市、札幌市、神戸市、さいたま市など、地方中核都市の一部地域も上位に入ります。観光地・リゾート地域も独自に高地価傾向です。

データはいつのものですか?

令和 7 年(2025 年)1 月 1 日時点 国土交通省「地価公示」のデータです。年次更新の指標です。

地価が高い街は住みやすいですか?

「住みやすい」かどうかは、住居コストとのバランス次第です。地価が高い街は商業集積・教育・医療などが充実している一方、家賃・住宅購入価格・固定資産税が連動して高くなります。所得や住居コストとの組み合わせで見ることをおすすめします。

資産価値が落ちにくい街はどこ?

地価が長期で安定または上昇している街が、資産性の観点で有利です。23 区中心部・横浜中心部・武蔵野市・福岡市中心部・京都中心部などは、人口減少社会でも需要が落ちにくい代表的なエリアです。一方、人口減少が顕著な地方では地価下落圧力が強くなる傾向があります。

所得と地価のバランスが良い街は?

理想は「所得が高く、地価がそこまで突出していない街」です。武蔵野市・三鷹市の周辺、芦屋市の郊外、地方政令市の中心部から少し離れたエリアなどが候補になります。両方を本サイトで個別に見ながら、絞り込むのが現実的な使い方です。

賃貸派と購入派で地価ランキングの読み方は違いますか?

違います。賃貸派は地価が高い街でも家賃さえ支払えれば住めますが、購入派は購入価格と将来の資産価値の両方を意識する必要があります。長期居住で資産形成も重視するなら、地価が安定した街を選ぶ意味が大きくなります。

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