まちスコア

治安がいい街ランキング全国 TOP50|犯罪統計で見る安全な自治体

住む場所選びで多くの人が最初に気にするのが治安です。まちスコアの治安スコアは、警察庁が公開している市区町村別の犯罪認知件数を人口比で集計し、経験ベイズ縮約で小規模自治体のバイアスを補正した独自指標です。他の住みやすさサイトの多くが治安データを持っていない中で、まちスコアは全国 1,917 自治体すべてに治安スコアを付与しています。本ガイドでは治安スコアが高い上位 50 自治体を紹介します。

全国の統計サマリー(対象 1,198 自治体)

中央値

64.9

平均

56.8

最大

99.9

最小

0.2

ランキング TOP50

対象は人口 30,000 人以上の自治体(政令市は親市に集約)。経験ベイズ縮約済のため、小規模自治体の数件の事件で順位が乱高下するバイアスを抑制しています。

順位自治体
1横手市秋田県99.9
2鎌倉市神奈川県99.8
3薩摩川内市鹿児島県99.8
4鶴岡市山形県99.7
5大仙市秋田県99.7
6天草市熊本県99.6
7一関市岩手県99.6
8出雲市島根県99.5
9長崎市長崎県99.4
10白山市石川県99.3
11大館市秋田県99.3
12佐世保市長崎県99.2
13秋田市秋田県99.2
14茅ヶ崎市神奈川県99
15久喜市埼玉県98.9
16宮古市岩手県98.9
17廿日市市広島県98.8
18酒田市山形県98.8
19諫早市長崎県98.7
20中津川市岐阜県98.7
21小松市石川県98.6
22奥州市岩手県98.6
23栃木市栃木県98.5
24佐渡市新潟県98.5
25日南市宮崎県98.4
26長岡市新潟県98.4
27佐伯市大分県98.3
28湯沢市秋田県98.3
29日野市東京都98.2
30坂井市福井県98.1
31富士宮市静岡県98
32由利本荘市秋田県97.9
33北秋田市秋田県97.9
34藤枝市静岡県97.8
35能美市石川県97.8
36上越市新潟県97.7
37周南市山口県97.6
38長浜市滋賀県97.6
39合志市熊本県97.5
40柏崎市新潟県97.5
41大分市大分県97.4
42飯田市長野県97.4
43帯広市北海道97.2
44越前市福井県97.2
45南砺市富山県97.1
46十日町市新潟県97.1
47山形市山形県97
48長与町長崎県97
49八戸市青森県96.9
50鹿角市秋田県96.9

このランキングを見るときの注意

このランキングは警察庁「犯罪認知件数」ベースのため、未通報の事件は含まれません。また、認知件数は「発生」と「警察に届けられた件数」の両方の関数なので、警察活動が活発な自治体ほど数値が増える側面もあります。「数字としての治安」と「住民の体感治安」は完全には一致しない、と理解した上で参考にしてください。

夜の街灯が少ない・繁華街の有無・自転車盗や空き巣などの犯罪種別・通学路の安全・女性の一人歩きしやすさ など、認知件数だけでは測りきれない側面があります。気になる自治体が見つかったら、現地の街路を実際に歩いたりストリートビューで通学路を確認したりすると、数字を補完できます。

上位の街をピックアップ

1 位横手市秋田県 ・人口 85,555
なぜ上位なのか
東北の典型的な中規模都市で、住宅地中心の街並み・繁華街の規模が小さい構成です。冬季の降雪で外出機会が抑えられる側面もあり、人口あたり犯罪認知件数が全国上位の低水準です。
注意したい点
人口減少が進行中で、若年層・現役世代の選択肢は限定的。冬季の降雪・除雪負荷が日常的に大きく、車生活が必須です。
向いている人
静かな住宅地で家族と過ごす時間を重視する世帯、東北で地元志向のシニア・Iターン層。
2 位鎌倉市神奈川県 ・人口 172,710
なぜ上位なのか
古都・観光地としての歴史と高級住宅地ブランドが両立し、住民層が安定しているため認知件数が抑えめです。観光客流入が多い割に、住宅地エリアでの犯罪率は低水準を保っています。
注意したい点
住居コストが県内・全国でも上位水準。観光シーズンは交通混雑が激しく、生活動線が観光客と重なる時間帯があります。
向いている人
都心通勤が可能な範囲で歴史・自然を享受したい高所得層、長期居住志向のファミリー層。
3 位薩摩川内市鹿児島県 ・人口 92,403
なぜ上位なのか
鹿児島県北西部の中規模都市で、住宅地中心の街並みと安定した産業基盤(原子力関連・工業)があり、人口あたりの犯罪認知件数が低水準。地域コミュニティの密度も高く、住民同士の見守りが機能しています。
注意したい点
公共交通は車前提で、鹿児島市内へは電車で 50 分前後。原発立地による地域固有の事情も併せて理解する必要があります。
向いている人
鹿児島県内・南九州での移住を検討する世帯、車生活を前提に静かな環境を求める家族。

データ出典

警察庁「犯罪統計」(市区町村別認知件数)令和 5 年(2023 年)

「治安スコア」の元になっているデータ

まちスコアの治安スコアは、警察庁が公開している「市区町村別 犯罪認知件数」を一次データとしています。認知件数とは、警察が「事件あり」と判断して捜査に着手した件数のことで、未通報の事件は含まれません。それでも、自治体間の相対比較には十分使える信頼度の高い統計です。

この数値を人口 1 万人あたりに換算し、全国分布のパーセンタイルで 0-100 点に正規化しているため、同じスコア帯の自治体は犯罪率が近いと判断できます。さらに、本サイトでは経験ベイズ縮約という統計手法を組み合わせて、人口の少ない自治体での見かけ上の極端値を抑制しています。

他の住みやすさ系サイトの多くは、この警察庁データを治安指標として使っていません。「住みやすさ」を評価していると謳いながら治安データを持っていないサイトもあるため、まちスコアの強みとして強調しておきたいポイントです。

経験ベイズ縮約が解決する「小規模自治体問題」

人口 1 万人未満の小さな自治体では、年間の犯罪認知件数が 10 件未満ということが珍しくありません。この状態で「人口 1 万人あたりの犯罪率」を計算すると、たまたま起きた事件 1 件で順位が大きく動いてしまいます。

経験ベイズ縮約は、こうした「サンプルが少ないことによる極端値」を全国平均に向けて引き寄せる手法です。人口の多い自治体ではほとんど影響がなく、人口の少ない自治体では大きく補正がかかるため、ランキングの信頼性が大幅に上がります。

本ランキングでは加えて、人口 30,000 人未満の自治体を対象外にしています。経験ベイズ縮約だけでは完全に補正しきれない極端値を排除する目的です。これにより「人口数百人の村が突発的事件で 1 位/最下位になる」という不自然な結果を防いでいます。

上位自治体に共通する 3 つの傾向

実際の上位は、横手市(秋田)、鎌倉市(神奈川)、薩摩川内市(鹿児島)、鶴岡市(山形)、大仙市(秋田)、天草市(熊本)、一関市(岩手)、出雲市(島根)、長崎市(長崎)、白山市(石川)が並びます。地域分布で見ると東北勢の存在感が大きく、加えて西日本の地方中規模都市と神奈川県鎌倉市が顔を出しています。

1 つ目の傾向は、東北・西日本の地方中規模都市です。横手・鶴岡・大仙・一関などの東北勢、薩摩川内・天草・出雲・白山などの西日本勢は、人口 7〜17 万人規模の中規模都市で、繁華街が大きすぎず、住宅地中心の構成になっています。夜間の人流が抑えられている街は、認知件数ベースの治安スコアが高くなりやすい構造です。

2 つ目は、住宅地ブランドとしての歴史を持つ自治体です。鎌倉市のように観光地でありつつ高所得層の住宅地として定着しているエリアは、住民層の安定と地域コミュニティの強さがあり、認知件数が低水準で推移します。

3 つ目は、生活インフラが街内で完結している自治体です。買い物・通勤・教育・医療がその街で揃う中規模都市は、外部からの流入人口が抑えられ、街全体の犯罪率が下がる傾向があります。長崎市のように人口 40 万級でも上位に入る街もあり、人口規模そのものより「生活完結度」のほうが効いている可能性があります。

「治安が良い」のニュアンスと、見えていない側面

認知件数ベースの治安スコアには、見えていない側面もあります。例えば、夜の街灯が少ない・コンビニが少ないといった「夜間体感安全度」の問題は、認知件数には直接表れません。今後は、街灯密度や 24 時間営業店舗の分布など、体感治安に近い補助指標も追加していく予定です。

もう一つ、女性が一人歩きしやすいか、子どもが安心して通学できるかといった「体感」の安全性は、認知件数だけでは測りきれない領域です。引っ越し検討時には、現地の街路を実際に歩いたり、ストリートビューで通学路を確認したりすることが、数字では見えない実感を補ってくれます。

もう 1 つ、女性が一人歩きしやすいか、子どもが安心して通学できるかといった「体感」の指標は、認知件数だけでは測れません。引っ越し検討時には現地の街路を実際に歩いて確認することをおすすめします。

移住・住み替え検討時の使い方

治安スコアで気になる自治体が見つかったら、city ページで人口・夜間人口比・交通事故件数も合わせて確認するとよいでしょう。「住んでみたら昼夜で印象がまったく違う」という声をよく聞くため、夜間の街並みを地図やストリートビューで補完するのもおすすめです。

郵便番号 7 桁単位の zip ページでは、最寄り駅と災害ハザード(洪水・津波・地震・土砂災害)も確認できます。治安と災害リスクを同時に見ることで、引っ越し先の安全性を立体的に評価できます。

「治安だけ」で住む場所を決めるのは難しいので、子育てスコアや住居コストとのバランスで眺めてみてください。総合スコア TOP50 と治安スコア TOP50 を見比べると、自分にとって妥当な街の方向性が見えてきます。

よくある質問(FAQ)

治安スコアはどう計算されていますか?

警察庁の市区町村別犯罪認知件数を人口 1 万人あたりに換算し、全国分布のパーセンタイルで 0-100 点に正規化しています。さらに経験ベイズ縮約(empirical Bayes shrinkage)で小規模自治体の振れを抑制しています。

経験ベイズ縮約とは何ですか?

人口の少ない自治体では、わずか数件の犯罪が「人口比犯罪率」を大きく動かすため、評価の安定性を失います。ベイズ統計学の手法で全国平均に向けて縮約することで、小規模自治体の見かけ上の極端な数値を抑え、信頼性の高いランキングを実現しています。

どんな犯罪が対象ですか?

刑法犯認知件数(殺人・強盗・侵入窃盗・自動車盗・詐欺・暴行など)の合計です。交通事故などは含まれません(交通事故件数は別途 city ページで参照可能)。

MIN_POPULATION 30,000 とはどういう意味ですか?

本ランキングでは人口 30,000 人未満の自治体を対象外としています。人口が少ない自治体では犯罪認知件数のばらつきが大きく、ランキングの信頼性が低下するためです。

他サイトの治安ランキングと違うのはなぜですか?

まちスコアは経験ベイズ縮約と人口下限の設定により、小規模自治体のバイアスを補正している点で他サイトと異なります。これにより「人口数百人の村が突発的事件で 1 位/最下位になる」ような不自然な順位を避けています。

治安がいい街の見分け方を教えてください

認知件数ベースの治安スコアに加えて、街灯の数・繁華街の規模・夜間の人通り・コンビニや 24 時間営業店舗の有無など、現地で直接確認できる要素も併せて見るとよいです。本ランキングは入口のフィルタとして使い、最終判断は現地の体感確認で詰めるのが現実的です。

子どもの通学路が安全な街はどう見ればいいですか?

本ランキングは自治体単位なので、通学路の具体的安全性は別途確認が必要です。気になる自治体が見つかったら、Google マップで小学校・中学校の周辺を見て、通学路の街灯・歩道の有無・幹線道路との距離などをチェックすることをおすすめします。

女性の一人暮らしで治安重視ならどう調べる?

本ランキングで治安が良い街を絞ったうえで、駅前繁華街の有無・夜間の人通り・最寄り駅から物件までの帰宅動線を実地確認するのが基本です。本サイトの郵便番号 7 桁ページでは最寄り駅情報も見られるので、帰宅動線の検討に使えます。

治安と犯罪認知件数は同じものですか?

厳密には違います。認知件数は「警察が事件として認知した件数」で、未通報の事件・軽微な事案で警察が介入しない事案などは含まれません。それでも、自治体間の相対比較には十分使える指標として扱われています。

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