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人口が増えている街ランキング全国 TOP50|社会増減率で街の勢いを比較

「人口が増えている街」は、雇用機会・住宅需要・行政サービスの持続性などが期待できる、住み替えで選びやすい街と言えます。本ガイドでは、自然増減(出生 - 死亡)ではなく社会増減(転入 - 転出)に絞って、純社会増減率の高い自治体 TOP50 を紹介します。社会増減率は、その街が「他から人を引きつけているか」を映す指標で、移住先選びでは特に注目に値する数字です。

全国の統計サマリー(対象 1,210 自治体)

中央値

-0.21 %

平均

-0.23 %

最大

+2.60 %

最小

-9.59 %

ランキング TOP50

対象は人口 1 万人以上の自治体(政令市は親市に集約)。値は (転入者 - 転出者) ÷ 人口 × 100 で算出した純社会増減率(%)。プラスは流入超過、マイナスは流出超過を意味します。

順位自治体%
1御代田町長野県+2.60 %
2台東区東京都+1.70 %
3御船町熊本県+1.60 %
4益城町熊本県+1.44 %
5南城市沖縄県+1.43 %
6墨田区東京都+1.40 %
7石垣市沖縄県+1.37 %
8大井町神奈川県+1.24 %
9西郷村福島県+1.15 %
10吉岡町群馬県+1.14 %
11阿見町茨城県+1.10 %
12日の出町東京都+1.10 %
13草津市滋賀県+1.10 %
14筑前町福岡県+1.08 %
15茅ヶ崎市神奈川県+1.04 %
16早島町岡山県+1.00 %
17松前町愛媛県+0.99 %
18熊野町広島県+0.98 %
19港区東京都+0.97 %
20平塚市神奈川県+0.97 %
21江東区東京都+0.94 %
22品川区東京都+0.92 %
23袖ケ浦市千葉県+0.90 %
24北区東京都+0.87 %
25つくば市茨城県+0.87 %
26富士見町長野県+0.84 %
27つくばみらい市茨城県+0.84 %
28上富田町和歌山県+0.83 %
29八重瀬町沖縄県+0.82 %
30流山市千葉県+0.81 %
31蓮田市埼玉県+0.81 %
32大田区東京都+0.80 %
33大山崎町京都府+0.80 %
34宮古島市沖縄県+0.78 %
35恵庭市北海道+0.78 %
36小布施町長野県+0.78 %
37八千代町茨城県+0.78 %
38板橋区東京都+0.77 %
39八潮市埼玉県+0.77 %
40東大和市東京都+0.76 %
41野洲市滋賀県+0.75 %
42野田市千葉県+0.74 %
43木更津市千葉県+0.73 %
44中城村沖縄県+0.72 %
45上三川町栃木県+0.71 %
46和光市埼玉県+0.71 %
47みやき町佐賀県+0.71 %
48京田辺市京都府+0.71 %
49八千代市千葉県+0.71 %
50東郷町愛知県+0.70 %

このランキングを見るときの注意

本ランキングは「社会増減」に絞っているため、自然減(高齢化による死亡数増加)の影響を受けません。逆に「自然増減も含めた人口増加率」を見たい場合は、別途国勢調査の人口比較データを参照する必要があります。

新興住宅地・大規模再開発エリアでは、開発タイミングで急激な流入が起こる年があり、長期トレンドで見るときは複数年の平均で判断するのが現実的です。

人口が増えている = 住みやすい とは限りません。急激な人口流入は保育所不足・住宅価格高騰・通勤混雑などの問題も生み出します。住みやすさ総合スコアと組み合わせて読むことをおすすめします。

上位の街をピックアップ

1 位御代田町長野県 ・人口 15,555
なぜ上位なのか
長野県東部、軽井沢町に隣接する高原リゾート町。リモートワーク移住先として近年高い人気を集めており、新興住宅地の整備が進んでいます。社会増減率が全国トップクラスで、町全体が成長軌道にあります。
注意したい点
観光・リゾート地特性の物価高と冬季の寒さ。急な人口流入で保育所・学校・住宅供給などインフラが追いついていない可能性があります。
向いている人
長野県東部・軽井沢周辺でリモートワーク移住を考える世帯、高原気候を許容できる家族、新興住宅地の成長性に投資したい層。
2 位台東区東京都 ・人口 211,444
なぜ上位なのか
上野・浅草・秋葉原を抱える 23 区の中で、近年再開発と外国人観光客流入で活気が増しているエリア。住宅需要も継続的に強く、社会増減率がプラスを保っています。
注意したい点
商業地・観光地特有の混雑と、住居コストの高さ。住宅地として落ち着いて暮らせるエリアは限定的です。
向いている人
上野・秋葉原・神田など都心東部勤務の世帯、商業地的活気を価値と感じる層、再開発の成長性に注目する高所得層。
3 位御船町熊本県 ・人口 16,303
なぜ上位なのか
熊本県中央部の町で、熊本市のベッドタウン的位置づけ。半導体工場の立地(TSMC など)に伴う雇用・住宅需要の急増で、社会増減率が全国トップクラスを記録しています。
注意したい点
急激な人口流入で住宅価格・賃料が上昇傾向。保育所・学校の整備が追いついていない可能性があります。長期的な持続性は半導体産業の動向次第。
向いている人
半導体・関連産業勤務者、熊本市内通勤可能な世帯、九州内で成長エリアの恩恵を受けたい層。

データ出典

総務省「住民基本台帳人口移動報告」令和 5 年

社会増減率は何を示しているか

社会増減とは、その自治体に他の自治体から「転入してきた人」と「転出していった人」の差分です。プラスなら流入超過、マイナスなら流出超過になります。「自然増減(出生数 - 死亡数)」とは別の概念で、純粋に「他の街から人を引きつけているか」を測る指標になります。

住み替え先選びで社会増減率を重視すべき理由は、その街の「将来性」を映すからです。社会増減がプラスの自治体は、雇用機会・教育環境・住居環境などが他より魅力的で、結果として継続的に人を呼び込んでいます。逆にマイナスが続く自治体は、何らかの構造的課題を抱えている可能性があります。

ただし、社会増減率が高すぎる自治体には別の課題もあります。急激な流入は保育所不足・住宅価格高騰・通勤混雑など、生活実感の悪化を招くこともあるためです。

上位に入りやすい自治体の傾向

1 つ目の傾向は、東京都市部のベッドタウン(武蔵野市・三鷹市・国分寺市など)と、首都圏の新興住宅地(流山市・つくば市・浦安市など)です。これらは継続的に若年層・ファミリー層を引きつけており、社会増減率がプラスを保ち続けています。

2 つ目は、地方中核都市の中心区(札幌市中央区・仙台市青葉区・福岡市中央区など)。地方からの集中流入で人口が増え続けるエリアです。

3 つ目は、特定の産業・施設集積で短期的に流入が起きている自治体です。原発再稼働、大規模工場の新設、半導体工場の立地(熊本県菊陽町など)といったイベントで、一時的に高い社会増減率を記録することがあります。

4 つ目は、子育て・移住支援に力を入れる地方自治体(流山市・明石市・つくば市・松本市などはここでも上位)です。子育て世帯のターゲット層を意識した独自施策が、若年層の流入を生み出しています。

社会増減率が低い自治体に住むリスク

本ランキングは「増えている街」が上位ですが、逆を考えると「人口流出が続く街」の特徴も浮かび上がります。

社会増減率が継続的にマイナスの自治体は、5〜10 年スパンで見ると商業施設の撤退・公共サービスの統廃合・地価の下落といった連鎖的な縮小が起こる可能性があります。住み替えで「終の住処」を選ぶ場合、人口流出トレンドを見落とさないことが大切です。

ただし、人口減少自治体にも独自の魅力はあります。住居コストが安い、自然環境が豊か、コミュニティが濃密、独自の地域文化が残るなど、流入超過の都市部にはない価値が存在します。「成長している街」と「縮小しているが文化・自然が魅力的な街」のどちらを選ぶかは、住む人の価値観次第です。

他のランキングとの組み合わせ

本ランキングは「街の勢い」を測る指標ですが、住みやすさそのものを測る指標ではありません。住みやすさ総合ランキングと組み合わせて見ることで、「成長していて、かつ住みやすい街」を絞り込むことができます。

例えば、社会増減率上位 50 と住みやすさ総合上位 50 の両方に入る自治体は、客観評価でも市場評価でも高い「両刀型」と言えます。これらは資産性・将来性ともに有望な候補と読み替えられます。

逆に、社会増減率は高いが住みやすさ総合では中位以下の自治体は、急成長による歪み(保育所不足・通勤混雑・住居コスト高騰など)を抱えている可能性があります。流入が落ち着いてから検討する判断もありえます。

本ランキングの実用的な使い方

1 つ目の使い方は、移住先候補として「上り調子の街」をピックアップすることです。社会増減率上位の自治体は、住宅需要・雇用機会・行政サービスが拡張傾向にあり、移住後の生活基盤が安定しやすい特徴があります。

2 つ目は、不動産購入を考えるときの参考指標としてです。住み替え先で家を買う前提なら、社会増減率がプラスの自治体は資産性が落ちにくい傾向があります。「地価が高い街ランキング」「空き家率が低い街ランキング」と組み合わせて見るとさらに精度が上がります。

3 つ目は、長期居住を考える際の「将来性チェック」です。社会増減率が継続的にマイナスの自治体は、5〜10 年で生活インフラが変質する可能性があります。本ランキングを「自分の候補が伸びているか/縮小しているか」のリトマス試験紙として使うのがおすすめです。

よくある質問(FAQ)

「社会増減」と「自然増減」はどう違いますか?

社会増減は転入者と転出者の差(他自治体との人口移動)、自然増減は出生数と死亡数の差です。「人口が増えている街」は社会増減と自然増減の合計で決まりますが、本ランキングは「街が他から人を引きつけているか」に絞って社会増減率のみを見ています。

なぜ「社会増減」だけを見るのですか?

自然増減(出生 - 死亡)は社会全体の少子高齢化の影響が大きく、自治体ごとの「魅力」を測る指標としてはノイズが多くなります。一方、社会増減(転入 - 転出)は「人がその街を選んでいるか」を直接示すため、住み替え先選びの参考指標として有効です。

人口が増えている街は住みやすいですか?

傾向としては関連しますが、必ずしも一致しません。急激な流入がある街は、保育所不足・住宅価格高騰・通勤混雑などの問題も生み出します。住みやすさ総合スコアと組み合わせて読むことをおすすめします。

新興住宅地・再開発エリアが上位に偏らないですか?

短期的には偏ることがあります。流山市・つくば市・浦安市などの新興住宅地・再開発エリアは継続的に高い社会増減率を記録します。長期トレンドを見る場合は、複数年の平均で判断するのが現実的です。

データはいつのものですか?

令和 5 年(2023 年)総務省「住民基本台帳人口移動報告」のデータです。年次更新の指標です。

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